2010/01/177
          七七頭ガ岳

【滋賀県】
 七七頭ガ岳 1/17

今回で2回目の参加の者です。登山も2回目、雪山は初めてでした。持ち物に《スパッツ》と書いてくださっていましたが、ズボンの中にはく《スパッツ》と
勘違いしてしまったことに気がついたのは、山の最寄り駅に着く少し前のことでした。行きの電車の途中までは、手話を教えてもらいながら楽しくすごし、
わくわくしていましたが、車窓から雪が積もった景色が見え始めた頃、みなさんがいろいろ服装や道具を準備されるのを見て、全く準備をしてこなかった
自分に「やらかしてしまった…」と
少々心配になりました。《スパッツ》が足首につける雪よけのようなものと知ったのもその時です。
有難いことにスパッツを2つ
持っている方がおられ、1つ私に貸して下さいました。安心してバスに乗り込み、山のふもとにつきました。

全く道のない雪の積もったところを一体どうやって進むのかな。。。 とまた少々心配になりつつアイゼンをつけ、登山スタート。ところが心配無用でした。先頭の方が靴で雪をならして道を作って下さり、私は何の苦労もなく歩くことが出来たのです。   あたり一面銀世界。しんしんと静かに降る雪の中、ひたすらもくもくと歩いている時は、別の世界へ行っているような感覚になりました。前回登ったのは11月で、山の葉のグラデーションが美しかったですが、今回はまた別の美しさがありました。

歩いている時は、前の人が歩いた足跡に集中し、同じところに足を合わせて歩いていましたが、いかんせん体重が重いためか、何度もズボッと雪の中にはまってしまいました。少々余裕が出てきた頃、前にあった枝をよけようと、手でよけなければならなかったのを、足を一歩外に出してズレたところ、右足半分が一気に雪にはまりぬけなくなってしまいました。後ろの方にすぐ助けて頂きましたが、ちょっとした油断が危険につながることも経験しました。

下山してから後ろの方たちを待っている間、地元の方だと思うのですが、車に乗って前を通られた時に帰りのバスがまだあるか尋ねたところ、わざわざバスの時間を調べて、時間の書いたメモをまた届けに来て下さいました。その他、雪かきをしている地元の方とあいさつを交わしたり、帰りのバスの運転手さんが行きと同じ方だったようで、「15時台のバスに乗ってないから心配した」と言って下さったり、都会では最近ないような人々との交流も私にとっては新鮮な経験でした。

心配で始まった今回の登山でしたが、終わってみると今回もやっぱりとても楽しく爽快でした。また次回も是非参加させて頂きたいです。手話が出来ませんので、みなさんとのコミュニケーションが少ないかと思いますが、出来ないなりにも、何らかの形で少しずつ、いろんな方と話が出来ればいいなと思っています。どうもありがとうございました。   記 川本香織

 
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